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2000年7 月 6日 (木曜日)

【映画評】シーズ・オール・ザット (1999)

学園版『プリティ・ウーマン』な、爽やかな正統派青春映画。

【満足度:★★★】

 生徒会長で学園一女生徒からの憧れの的ザック(フレディ・プリンツJr.)にはやはり学園一美女の彼女・テイラー(ジョディ・リン・オキーフ)がいたが、高校卒業まであと8週間というときに突然新しい彼氏ができたからと言われ振られる。
 友人たちにもからかわれムキになったザックは、テイラーを見返すために悪友ディーン(ポール・ウォーカー)から持ちかけられた「学園一さえない女の子を6週間後のプロムパーティーのクィーンに選ばれる女性に仕立て上げる」という賭けに受けて立つ。そしてその相手に選ばれたのはネクラでさえない画家志望の少女レイニー(レイチェル・リー・クック)だった…。

 おおかたの賢明な読者の予想通りの展開&結末です。ハイ、おしまい。

 というわけにはいかないでしょうね。でも、その通りなんだからしかたない(笑)。
 字数稼ぎのために一応ラストまで説明すると、初めは賭けのためにレイニーに近づいたザックだったがやがていつしか恋心が芽生え、ネクラだったレイニーも明るい表情を見せはじめる。
 が、しかし、上映時間はまだ半ば過ぎ。そうは簡単にハッピーエンドにはたどり着けないことになっているので、プロムパーティー間近に学園の人気者になってきたレイニーだったが実はザックが賭けのために彼女に近づいたことを知ってしまう。クライマックスのプロムパーティーの盛り上がりに反比例するように、二人の間にはとりあえず埋めようもない深い溝が…。
 でもそろそろ上映時間も終わりじゃない?となれば、どうあろうと二人はハッピーエンドなのでした。めでたしめでたし。

 一応念のため、万が一のクレーム対策のために書いとくが、こういうのはネタバレとは言いません。王道中の王道、正統派青春映画の定石なだけです。ちゃんと肝心なとこは書いてないからご心配なく。

 しかしだな、わかっちゃいるけど、ヒロインのレイチェル・リー・クックって最初っから可愛いじゃんか。おまけに僕好み(^-^)。…おっと、これは私情。
 あの程度でネクラな少女って言われたら、日本でガングロじゃない女子高生はみなネクラって言われちゃうぞ。…ほら、これは実情。
 でもま、このぐらい能天気なほうが青春映画としては非常に気持ちいい。…ね、これが人情。
 ところでレイチェルって意外と胸がでかいのね。…おっとっと、これは欲情。

 さて、おふざけはこのぐらいにして、最後にまじめな感想。
 丁寧に作ってあります。脇役ひとりひとりに見せ場が用意してあるってのはとっても好感が持てる。
 特にグッときたのは、前半狙いすぎなくらいに影の薄かったレイニーのお父さん役ケヴィン・ポラックの父親としての優しい言葉。いぶし銀の演技で作品を締めてます。
 作品的に新たな発見とかありはしないのだが、たまに観たくなる青春映画としてはお薦めの作品。
 ちょっとだけ不満だったのは、主役二人が惚れてく過程があまりにあいまいなこと。いくら王道の展開とはいえ、肝心のとこの詰めが甘い。

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】フレディ・プリンツJr./レイチェル・リー・クック/マシュウ・リラード/ポール・ウォーカー/ジョディ・リン・オキーフ/ケヴィン・ポラック/アナ・パキン/キーラン・カルキン/エルデン・ヘンソン/アッシャー・レイモンド/キリバリー“リル・キム”ジョーンズ
  • 【監督】ロバート・イスコーヴ
  • 【製作】ピーター・エイブラムズ/ロバート・L・レヴィ/リチャード・N・グラッドスタイン
  • 【脚本】R・リー・フレミング・Jr.
  • 【製作総指揮】ボブ・ワインスタイン/バーヴィー・ワインスタイン
  • 【共同製作総指揮】ジル・ソベル・メシック/ジェレミー・クラマー
  • 【撮影】フランシス・ケニー,A.S.C.
  • 【編集】ケーシー・O・ローズ
  • 【衣装デザイン】デニス・ウィンゲート
  • 【音楽】スチュワート・コープランド
  • 【音楽スーパーバイザー】アマンダ・シェア=デミ
  • 【主題歌】『キス・ミー』 [唄]シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー
  • 【原題】She's all that
  • 【字幕翻訳】石田泰子
  • 【日本公開】2000年
  • 【製作年】1999年
  • 【製作国】アメリカ
  • 【上映時間】96分

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