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2004年12 月24日 (金曜日)

【映画評】ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004)

13歳になったハリー・ポッターに新たな危機が迫る、大ヒットシリーズ第三弾。

【満足度:★★★】 (鑑賞日:2004/06/26)

 ホグワーツ魔法学校で3年生となったハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は人間の世界で魔法を使ってしまい、退学の危機に。
 一方、ハリーの両親を殺したとされるシリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)が牢獄アズカバンから脱獄。
 厳戒体制のホグワーツ魔法学校には、新任教師リーマス・ルーヒン(デイビッド・シューリス)が赴任するが…。

 大ヒットシリーズ第三弾。監督が変わって大きく作品のムードが変わった。
 筆者的には、ホグワーツの観光案内にしかみえなかった1作目、ハリウッド娯楽映画としての王道を行った感のある2作目、そして明らかにダークな方向へ方向転換した本作と、シリーズを追うごとに好みに近くなってきたようには思う。
 単品の映画としては2作目の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の方がまとまっていた印象なのだが、作品の持つムードは本作の方が上。

 まず、本作の目を見張るほどの暗い画調に驚いた。
 その最たるが劇中に登場するスポーツ“クィディッチ”のシーン。これまでの鮮やかな緑や青空の原色のイメージから一転して、暗雲の嵐の中で行われるのだ。その重苦しさはこれまでとは明らかに一線を画す。

 基本的に一話完結のこれまでの物語から、大河ドラマ化してきたシリーズ構成も、原作を未読の筆者には驚きを与えてくれた。
 まるで一作ごとにハリー自体が成長していく過程に合わせて、シリーズ自体が大人な作品へと脱皮を図ろうとしているかのように見える。
 ただ、どうしても子供だましだと思ってしまうのが、クライマックスで登場する便利な小道具。それをやっちゃルール違反だろと突っ込みたくなる。

 大ヒットを続けるシリーズだけに今後も作られ続けるだろうが、原作を未読の筆者にも消化不良の印象を与える物足りなさが、原作ありきのシリーズ映画の弱点か。

シリーズ作品 - Series

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/トム・フェルトン/ハリー・メリング/ジュリー・クリスティー/ロビー・コルトレーン/パム・フェリス/マイケル・ガンボン/リチャード・グリフィス/ロバート・ハーディー/ゲイリー・オールドマン/アラン・リックマン/フィオナ・ショー/マギー・スミス/ティモシー・スポール/デイビッド・シューリス/ジュリー・ウォルターズ/マーク・ウィリアムズ/エマ・トンプソン
  • 【監督】アルフォンソ・キュアロン
  • 【製作】デイビッド・ヘイマン/クリス・コロンバス/マーク・ラドクリフ
  • 【製作総指揮】マイケル・バーナサン/カラム・マクドゥーガル/ターニャ・セガーチェン
  • 【原作】J.K.ローリング
  • 【脚色】スティーブ・クローブス
  • 【撮影】マイケル・セレシン
  • 【編集】スティーブン・ワイスバーグ
  • 【美術】スチュアート・クレイグ
  • 【音楽】ジョン・ウィリアムズ
  • 【特殊効果監修】スティーブ・ハミルトン
  • 【視覚効果監修】ティム・バーク
  • 【配給】ワーナー・ブラザース映画
  • 【原題】HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN
  • 【字幕翻訳】戸田奈津子
  • 【日本公開】2004年
  • 【製作年】2004年
  • 【製作国】アメリカ
  • 【上映時間】142分

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