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2005年11 月 5日 (土曜日)

【映画評】ブラザーズ・グリム (2005)

グリム童話の世界を大胆にアレンジしたファンタジー映画。

【満足度:★★】 (鑑賞日:2005/11/04)

 時は19世紀、フランス占領下のドイツ。
 グリム兄弟(マット・デイモン、ヒース・レジャー)は各地を回り、魔物退治で生計を立てていた。でもそれはまったくの嘘っぱち。彼らは行く先々で言葉巧みに人々を騙し、インチキ悪魔祓いでお金を騙し取っていたのだ。
 しかし、そんな彼らの悪行もついにはバレて…。

 『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』などで知られる鬼才テリー・ギリアム監督の7年ぶりの新作。
 誰もが一度は読んだことのあるグリム童話を随所に織り交ぜながら描かれる本格ファンタジー作品。

 お話としては、インチキ悪魔祓い師だったグリム兄弟たちが、本物の魔物どもを相手に騒動を繰り広げていくんだが、どうもしゃきっとしない。
 赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテルといった有名どころのグリム童話の登場人物たちが出てはくる。しかし、そうである必然性がまったくなかったりするので、とってつけた感が否めない。
 大多数の“ファンタジー映画”を観に来た観客としては、本物の魔物が出てきてこそ本編が始まると思うはずだが、そこに至るまでが結構長く、さらにその先も全体を通してまどろっこしい展開が多くてかったるい。
 話の方向性というか、主役たるグリム兄弟の目的意識もはっきりしないので、焦点が定まらないままクライマックスになだれ込むといった感じ。
 そのクライマックスにしたって、ちょっと楽しみにしてた鏡の女王役のモニカ・ベルッチの出番が思いのほか少ないのに肩透かし。鏡の女王の役どころがわかった時点で悪い予感はしてたんだけど、見事に予想通りの展開だったわ。
 この手のファンタジー映画の見所の一つである映像も、悪くはないけど奇抜とか斬新とかって感じでもないんだよね。スケール感にも欠いてたし。

 平たく言えば、つまんなかった。
 せめてもうちょっとモニカ・ベルッチの大立ち回りが見たかったなぁ。

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】マット・デイモン/ヒース・レジャー/モニカ・ベルッチ/ジョナサン・プライス/レナ・ヘディ/ピーター・ストーメア/マッケンジー・クルック/アレーナ・ジェコヴォヴァ/デニサ・ヴォルコヴァ/マーティン・スヴェトリク/ローラ・グリーンウッド/ドラホミラ・フィアルコヴァ/デニサ・マリノヴスカ/トマス・ハネク/ピーター・ヴァーセク/ヴェロニカ・ロウロヴァ
  • 【監督】テリー・ギリアム
  • 【脚本】アーレン・クルーガー
  • 【製作】チャールズ・ローヴェン/ダニエル・ボブカー/ジェイク・マイヤーズ/マイケル・ソリンジャー
  • 【製作総指揮】ジョン・D・スコフィールド/クリス・マガーク/ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン/ジョナサン・ゴードン/アンドリュー・ロナ
  • 【共同製作】ミシュカ・チェイコ
  • 【撮影監督】ニュートン・トーマス・シーゲル/ニコラ・ベコリーニ
  • 【プロダクション・デザイン】ガイ・ヘンドリックス・ディアス
  • 【編集】レズリー・ウォーカー
  • 【視覚効果監修】ケント・ヒューストン
  • 【衣装デザイン】ガブリエラ・ペスクッチ/カルロ・ポッジオーリ
  • 【音楽】ダリオ・マリアネッリ
  • 【キャスティング】イレーネ・ラム
  • 【配給】東芝エンタテイメント
  • 【原題】THE BROTHERS GRIMM
  • 【字幕翻訳】松浦美奈
  • 【日本公開】2005年
  • 【製作年】2005年
  • 【製作国】アメリカ
  • 【上映時間】117分

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コメント (2)

女王の出番、少なかったですよねぇ…。
もっともーっと見たかったです(T□T)

> chishiさん
いつもお世話になってます。
モニカ女王の存在が見所の一つだったはずなんですがねぇ(笑)
悪い意味で予想を裏切られてしまった映画でした。

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