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2005年11 月 6日 (日曜日)

【映画評】蝋人形の館 (2005)

蝋人形館のある小さな町で繰り広げられる惨劇。

【満足度:★★★☆】 (鑑賞日:2005/11/01)

 カーリー(エリシャ・カスバート)と親友のペイジ(パリス・ヒルトン)、彼女らの恋人・ウェイト(ジャレッド・パダレッキ)とブレイク(ロバート・リチャード)、そしてカーリーの双子の兄・ニック(チャド・マイケル・マーレイ)とその親友・ドールトン(ジョン・エイブラハムズ)の6人は2台の車に分乗し、フットボール観戦のためのドライブ旅行に旅立つ。
 その夜、町外れのキャンプ場で一泊することになったのだが…。

 ろくに予備知識なく観たんで、ポスターの神秘的なイメージから勝手にミステリアスなサスペンス調映画と思い込んで観たらとんでもない。本格的なスラッシャー・ホラーで仰天してしまった。宣伝部の策略にまんまとはめられましたわ。
 R-15指定だったんで、ちょっとエッチぽいのかとも期待(!?)してたんだけど、そういう意味じゃなくて、子供に見せられないくらい残虐だってこと。この手の作品がだめな人は絶対観ないほうがいいですよ、これは。
 逆に言うと、この手の殺戮系ホラー映画が好きな人にはお勧めの一本。

 ストーリー的には、ものすごくありがち。
 6人の若者たちが、ひょんなことから閉館した蝋人形館のある片田舎に行き着いて、よせばいいのにその蝋人形館に侵入したりするもんだから殺人鬼に次々に殺されていくっていう、王道中の王道。
 ありがちでつまんないかというとそうでもない。まっとうな残虐ホラーとして、よくできていると思う。ジャパニーズ・ホラーにみられる心理的な恐怖とは対極の、直接的に視覚に訴えかける古典的なホラー映画だけど、その驚かし方が半端じゃない。観ているこっちが痛くなる描写がふんだんに出てきます。

 明らかに観客のターゲットを「この手の映画が好き」って人に絞っているんでまったく容赦がありません。恋人とのデートにちょっと刺激的なホラー映画でもって人はやめといたほうがいいかも。ちょっとどころじゃなく刺激強すぎ。
 蝋人形館が舞台ということで容易に予想できたんでバラしちゃうと、生身の人間を蝋人形にしちゃうんですよ。しかもその作り方を懇切丁寧に見せてくれます。もうやめてくれーって目を背けてしまうところまでしっかりと。これは圧巻です(笑)

 お話的にありがちとは言いつつも、脚本は要所要所にひねりが効いてるし、それなりに飽きずに楽しめた。驚かせ方もうまい方だと思う。
 難点を挙げるとすると、蝋人形の館にたどり着くまでの導入がちょっとかったるいかも。蝋人形の作り方を見せてくれるくだりもテンポを犠牲にしてた。
 あと、意味ありげな殺人鬼の設定とメインキャストとのつながりも、もうちょっと深く突っ込んでもいいんじゃないかと思ったり。
 まあ、そういった気になる点を差し引いても、題材を存分に活かした展開は、思いのほか見ごたえがあって満足度は高い

 ただやっぱり、「面白いから観て」っていう映画じゃないよな。
 好きな人は薦めなくても目ざとく見つけて観るだろうし、そうじゃない人にはちょっとレベルが高すぎる。観るなら覚悟を決めて観てくださいまし。

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】エリシャ・カスバート/チャド・マイケル・マーレイ/ブライアン・バン・ホルト/パリス・ヒルトン/ジャレッド・パダレッキ/ジョン・エイブラハムズ/ロバート・リチャード
  • 【監督】ジャウム・コレット=セラ
  • 【製作】ジョエル・シルバー/ロバート・ゼメキス/スーザン・レビン
  • 【脚本】チャド・ヘイズ/ケアリー・W・ヘイズ
  • 【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ/スティーブ・リチャーズ/ブルース・バーマン
  • 【共同製作】リチャード・ミリシュ
  • 【撮影】スティーブン・ウィンドン,A.C.S.
  • 【美術】グラハム・“グレイス”・ウォーカー
  • 【編集】ジョエル・ネグロン
  • 【音楽】ジョン・オットマン
  • 【配給】ワーナー・ブラザース映画
  • 【原題】House of Wax
  • 【字幕翻訳】稲田瑳裕里
  • 【日本公開】2005年
  • 【製作年】2005年
  • 【製作国】アメリカ
  • 【上映時間】113分

コメント (4)

こんばんは~☆
「雑板屋」のゆきちです!
こちらこそトラバありがとうございました。

>ゆきちさん
こんばんわ。
わざわざお越しいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

どうも~☆
トラックバックありがとうございます。
「蝋人形の館」は確かに人には勧めにくいですよね~
また遊びにきまーす。ではでは♪

>orangeさん
こんにちは。
どうぞまた遊びに来てくださいね。
お待ちしてます。

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