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2008年3 月31日 (月曜日)

【コラム】市川崑監督お別れの会

 すでに報道されていますが、去る2月13日に亡くなられた市川崑監督の「お別れの会」が、3月29日、桜の花がほころぶ東宝スタジオ・第9ステージで行われました。
 自分も縁あってこの会に招待されましたので、参加してきました。

 会の冒頭、市川作品の数々の映像やスナップ・スチールを編集した追悼映像が流れたのですが、監督が実に多彩な作品を創られていたことにあらためて感じ入りました。

 そしてその映像の最後、遺作となった30年ぶりにリメークされた『犬神家の一族』の、石坂浩二さん扮する金田一耕助が田園風景の真ん中に延びたまっすぐな道で振り返り、お辞儀して立ち去っていくラストカットに続いて、撮影所の中、市川監督がカメラ前からまっすぐと遠方へ歩き去っていくカットで締めくくられていました。
 その市川監督の姿がいつ撮影されたものかは存じ上げないのですが、あの前作とは明らかに趣を変えたリメーク版『犬神家の一族』のラストカットに、撮影当時から感じていた監督自身の姿とだぶってしまうという思いは、やはり当の監督自身もそのつもりで、これで最後になるやもという覚悟の上で演出されていたんじゃないかと思わずにおれませんでした。

 享年92歳。偉大な巨匠の、その長い長い映画人生の、ごくごく僅かな一端でも関わらせていただけたこと、本当に嬉しく思っています。安らかにお眠りください。

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