【映画評】7月24日通りのクリスマス (2006)
王子様との幸せを夢見るメルヘン女に幸せは訪れるのか?
映画版『電車男』のスタッフと中谷美紀が再びタッグを組んだ女性版『電車男』って感じの、長崎の街を舞台にしたラブコメディ。
前作はオタク青年が主人公だったが、こちらは王子様との幸せを夢見るメルヘン女性が主人公。
話の流れも大方『電車男』と似た印象。ただ『電車男』は“応援”という一本筋の通ったテーマがあったが、こちらはちょっと散漫な印象で、メルヘン調が一貫してなく、ときにシリアスとなってしまう。
具体的には『電車男』のオタク君はオタクのままで愛される対象となったが、メルヘンちゃんはメルヘンであることが否定されてしまう。現実を突きつけられるのである。
それは結果的には彼女の自立を促すのだが、夢見るラブファンタジー映画としてはこれは失敗、というか、余計な遠回りではないか。
最後には夢のような落としどころを選んでいる以上、徹底してメルヘンで笑い飛ばせば良かったんじゃないかと思えてならない。
とは言いつつ、こういう夢のあるお話は好きなんですけどね。
最後にもう一つ、予告編が多くを語りすぎ。結末までばらすのはいただけない。

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