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2008年7 月23日 (水曜日)

【映画評】ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 (2008)

呪い歌を巡る悲恋の謎を追う、実写版ゲゲゲの鬼太郎第二弾。

【満足度:★★☆】 (鑑賞日:2008/07/12)

 かごめ歌を聞いた若い女性がその場に銀の鱗を残して失踪する怪事件が続発していた。
 鬼太郎(ウエンツ瑛士)たちはその怪事件に巻き込まれた女子高生・比良本楓(北乃きい)を助けることになったが…。

 豪華なキャスト陣のなりきりぶりが楽しい実写版ゲゲゲの鬼太郎第二弾。
 ウエンツ瑛士、田中麗奈、大泉洋、間寛平、室井滋ら主要キャストはもちろん続投。人気上昇中の北乃きいをヒロインに迎え、ゲスト妖怪として緒形拳、佐野史郎、寺島しのぶ、ブラザートム、星野亜希、中川翔子らが堂々の怪演ぶりで映画を盛り上げる、が。

 やけに幼稚な内容だった前作よりは幾分マシになったが、まだ子供っぽさが鼻につく。
 荒唐無稽なのは嫌いじゃないし、妖怪たちの間の抜けた雰囲気はぜんぜんオッケーなんだよ。
 ただ、北乃きい演じる今回のヒロインも女子高生という設定にもかかわらず小学生並みの言動なのはなんとかならんのか。
 妖怪たちと行動を共にしていたのに突然、おばあちゃんから他人は信用するなと言われたときびすを返すとか、この台本のまま年齢設定を小学一年生に変えても通用してしまうようなセリフをよく思いつくものだ。北乃きいの若いなりの熱演が空回りしっぱなしで可哀想になってくる。

 どうも日本映画はこの手のマンガチックな映画の対象年齢を低くしすぎ。ファミリー映画だからってすべての登場人物を幼稚園児の思考レベルに落とす必要はなかろう。子供らはあれこれ妖怪たちが活躍する様子を見せてあげれば多少内容がわからなくったって楽しめるって。年相応の言動をさせた上で子どもでも楽しめる内容にしなさいよ。

 ラストのウエンツ鬼太郎と北乃きいの会話も、前作の流れを汲んでこういうのをシリーズとしてのお約束にしたいんだなってのは解るが、それを北乃きいの唐突なセリフで説明しちゃ不自然きわまりない。
 子ども相手だと思って手を抜いているから、こういうほころびが露呈する。

 なかなか見応えのある映像と共に大筋的にはファミリー映画として充分満足できるレベルになってると思えるからこそ、脚本推敲段階での持っていきどころの再考を切に願う。

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】ウエンツ瑛士/北乃きい/田中麗奈/大泉洋/間寛平/河本準一(次長課長)/ブラザートム/星野亜希/上地雄輔/中川翔子/寺島しのぶ/ソ・ジンブ/佐野史郎/笹野高史/萩原聖人/向井地美音/佐々木麻緒/荒木博斗/室井滋/緒形拳
  • 【声の出演】田の中勇/柳沢慎吾/伊集院光
  • 【監督】本木克英
  • 【脚本】沢村光彦
  • 【原作】水木しげる
  • 【製作】松本輝起/亀山千広
  • 【企画】北川淳一/清水賢治
  • 【エグゼクティブプロデューサー】榎望
  • 【プロデューサー】石塚慶生/上原寿一
  • 【撮影】金子正人(JSC)
  • 【照明】金沢正夫
  • 【美術監督】稲垣尚夫
  • 【音楽】高梨康治
  • 【録音】岸田和美
  • 【編集】川瀬功
  • 【キャラクター監修】拓殖伊佐夫
  • 【VFXスーパーバイザー】長谷川靖
  • 【特殊メイク】江川悦子
  • 【衣装デザイン】ひびのこづえ
  • 【アクションコーディネート】諸鍛冶裕太
  • 【音楽プロデューサー】安井輝
  • 【キャスティング】川村恵
  • 【助監督】井上昌典
  • 【製作担当】山田彰久/大熊敏之
  • 【ラインプロデューサー】小松次郎
  • 【製作】「ゲゲゲの鬼太郎」フィルムパートナーズ(松竹/フジテレビジョン/電通/バーニングプロダクション/テンカラット/バンダイ/読売広告社/Yahoo! JAPAN)
  • 【制作/配給】松竹
  • 【日本公開】2008年
  • 【製作年】2008年
  • 【製作国】日本
  • 【上映時間】119分

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