【映画評】スマイル~聖夜の奇跡~ (2007)
ド素人の監督が小学生アイスホッケーの弱小チームを勝利に導く痛快作。
ひょんなことから小学生アイスホッケー・チームの監督となった元タップダンサーがチームを再生していく、笑えて泣ける感動ドラマ。
演出的には未熟さや荒っぽさも感じられるが、陣内孝則監督の人柄や思い入れを感じられる楽しい痛快作に仕上がっていた。
森山未來の演じる元タップダンサー・修平の振る舞いがテレビで見る陣内孝則そのもので、まずはそれが可笑しい。
展開は破天荒だけれどもアイスホッケーとタップダンスという組み合わせが意外と巧くまとまっていて驚いた。
作品全体のテンポがいいし、細かいところでちゃんと伏線を張り、それを回収できている丁寧な作りは素人作品とは一線を画す。
筆者はアイスホッケーのルールなど知らないし、劇中でも説明されていないが、そんな知識無くても試合シーンに見ごたえあって一見ハチャメチャな作品のメリハリとなっていて適度な緊張感をもたらして飽きさせない。
ド素人のアイスホッケー監督が弱小チームを勝利に導くという現実にはありえなさそうな設定も、修平を児童心理学専攻の新人教師という設定にしたことでなんとなく納得させてしまうのもいいアイデアだ。…と思っていたら、実際に素人監督がチームを道内チャンピオンに導いた実話がベースになっているんだそうだ。これまた驚き。
歌手でもある陣内監督は映画における音楽の重要性も充分踏まえているらしく、そんじょそこらの邦画よりよっぽどか音楽での盛り上げ方も巧かった。
キッズ映画、スポーツ映画、音楽映画、悲恋の難病モノ、そしてギャグ映画(あえてコメディとは言わない)、いろんな要素を欲張りながらも巧くまとめた快作。
おふざけが過ぎるきらいもあって傑作とまで持ち上げるには躊躇するが、迷うことなく「好き!」と言える可愛い逸品。
作品データ - Film Data
- 【キャスト】森山未來/加藤ローサ/田中好子/谷啓/坂口憲二/高樹沙耶/森公美子/松重豊/モロ師岡/RIKIYA/佐藤二朗/原田夏希/岡本杏理/塚本高史/玉木宏/飯島直子/原沙知絵/佐藤浩市/寺島進
- 【監督】陣内孝則
- 【脚本】陣内孝則/金子茂樹
- 【製作】亀山千広/杉田成道/島谷能成/秋山創一
- 【企画/プロデュース】大多亮
- 【製作】フジテレビジョン/日本映画衛星放送/東宝/電通
- 【製作プロダクション】東宝映画
- 【配給】東宝
- 【日本公開】2007年
- 【製作年】2007年
- 【製作国】日本
- 【上映時間】124分
- 【公式サイト】http://go-smilers.jp/
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