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2008年9 月15日 (月曜日)

【映画評】映画 クロサギ (2008)

詐欺師のみを狙い撃ちして騙す“クロサギ”の戦いを描く人気テレビドラマの劇場版。

【満足度:☆】 (鑑賞日:2008/03/25)

 原作コミックもテレビドラマ版も未見での観賞。なんで、ファンからすればかなり偏った主観となることをまずはお許しを。

 詐欺師のみを騙す“クロサギ”である黒崎(山下智久)は次なるターゲットとして贈答詐欺を働く石垣(竹中直人)の情報を詐欺界の黒幕・桂木(山崎努)から得、さっそく行動を開始するが…。

 ご丁寧にも冒頭に「クロサギとは詐欺師相手専門の詐欺師ですよ」という説明シーンこそあったが、完全に一見さんお断りの内容にとりあえずげんなり。
 しかし映画の企画上そこは許したとしても、わざわざ劇場で観る映画としてはグダグダな展開の救いようがない内容でさらに幻滅。

 主要キャストに名を連ねているはずの掘北真希や市川由衣が顔出し程度のほんのちょい役でしかなく、まるで物語に関わってないってどういうことよ。
 哀川翔もずっと独り言言ってるだけの役回り?ってくらいの印象しか残らない。
 たぶんテレビドラマ版では彼らにもそれなりの因縁があるんだろうが、レギュラー総出演させるにしてももうちょっとなんとかならなかったのか。クラスのみんなに見せ場がありますよっていう小学生の学芸会の方がマシに思えるありさまじゃないか。
 この映画の内容的には、本来は飯島直子の周りをもっとちゃんと描くべきだろう。そのためにクロサギこと山下智久は頑張ってんだからさ。

 ほかにもツッコミどころは満載の本作だが、ラストで車イスに乗った少女・桃花(吉田里琴)が、引っ張るのもやっとの重い荷物をあそこまで一人で運んでいるのがどう見ても不自然。
 ここで泣かせたいはずのキモのシーンが、この映画一番のツッコミどころじゃ興ざめどころの騒ぎじゃなく、呆れかえるほかない。
 ホン打ち(脚本打ち合わせ)の段階や撮影現場で誰も指摘しなかったのか不思議でならない。

 あまりのいい加減さに映画をなめんなと言いたいが、百歩譲ってテレビドラマファン限定のファンサービスのためのお祭り映画だとしても、さすがにこの同情の余地のない駄作でお金取っちゃ詐欺だろ。

作品データ - Film Data

  • 【キャスト】山下智久/掘北真希/加藤浩次/市川由衣/田山涼成/奥貫薫/岸部シロー/大地真央/竹中直人/飯島直子/笑福亭鶴瓶/哀川翔/山崎努
  • 【監督】石井康晴
  • 【原作】黒丸/夏原武(原案)
  • 【脚本】篠崎絵里子
  • 【音楽】山下康介
  • 【エクゼクティヴ・プロデューサー】濱名一哉
  • 【プロデューサー】伊與田英徳
  • 【アソシエイト・プロデューサー】三城真一/大岡大介
  • 【ラインプロデューサー】吉田浩二
  • 【撮影】原田幸治/森哲郎
  • 【照明】林明仁
  • 【録音】姉川英明
  • 【映像】荒井秀訓
  • 【美術プロデューサー】中嶋美津夫
  • 【美術デザイン】永田周太郎
  • 【美術製作】武田雄介
  • 【音響効果】鳥水哲也
  • 【選曲】御園雅也
  • 【編集】松尾茂樹
  • 【記録】根本純
  • 【VFXスーパーバーザー】田中浩征
  • 【プロデューサー補】菅野真由美
  • 【助監督】松田礼人
  • 【制作担当】横原誠
  • 【制作】TBS/ジェイ・ストーム/小学館/東宝
  • 【制作協力】セディック・インターナショナル/ドリマックス・テレビジョン
  • 【配給】東宝
  • 【日本公開】2008年
  • 【製作年】2008年
  • 【製作国】日本
  • 【上映時間】126分

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コメント (2)

「クロサギ」には、本当にガックリでしたね。あれだけ、TVCMをガンガンやられたら…ね。観ちゃうでしょw

コメントありがとうございます。
こちらのブログもこれから遊びに来ます。

>【シネマ小僧】@CinemaStyleさん
コメントありがとう。
ドラマの映画化やアイドル映画は一応警戒して、ハズしてもしょうがないくらいの気持ちで観るんですけど、ちょっとこれは酷かったですわ。
単に興味本位で観た自分はまだしも、劇場まで足を運んでくれたドラマファン、山下君ファンに対しても失礼だと思いました。

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