【映画評】ROOKIES-卒業- (2009)
人気コミックを原作とする大ヒットテレビドラマ『ROOKIES』の劇場版完結編。
二子玉川学園高校、通称“ニコガク”の不良野球部が奇跡の甲子園出場を目指す人気ドラマの劇場版。
三年生になった安仁屋恵壹(市原隼人)らニコガク野球部の面々。
熱血教師・川藤幸一(佐藤隆太)の指揮のもと、新たに新入生の赤星奨志(山本裕典)と濱中太陽(石田卓也)の二人も加え、甲子園を目指す最後の年に掛けていたが、キャプテン御子柴徹(小出恵介)が、ある事件で骨折してしまい…。
お話自体は単純明快な野球映画。そういう意味ではこれといって目新しさはなく、あくまでテレビドラマ版のファンに向けたイベント映画だ。
まさに直球な、ストーリー的に奇をてらわないスポ根青春映画ゆえに、原作、テレビドラマ版ともに未見の自分でも置いていかれるようなことはないのだが、さすがにドラマ版を知らないと、この内容ではストレートすぎてもの足りない。
悪ガキどもの不良ぶりがほとんど描かれていないのも、元々ドラマあっての映画だから仕方ないか。
逆にドラマ版のファンなら大満足であろうことは容易に想像がつく。
新メンバーの二人を紹介していく前半のシークエンスは多少もたつく印象だが、後半の地方予選の段になると大いに盛り上がる。
すべてのメンバーに見せ場があるのもファンにはたまらないだろう。
ちょっとくどい印象の試合後のエピソードも、テレビドラマ版につきあってきた観客には必要な余韻となるはず。
さらに気が利いていると感じたのが、エンドクレジット。
最後までファンサービスに徹していて、映画的なもの足りなさも許せてしまう。
主題歌、GReeeeNの「遥か」と併せて、なかなかいい終幕だ。
できればドラマ版を観ておきたかったと思わせる良質な劇場版。
熱い荒くれどもによる清く正しい完結編でした。
作品データ - Film Data
- 【キャスト】佐藤隆太/市原隼人/小出恵介/城田優/中尾明慶/高岡蒼甫/桐谷健太/佐藤健/五十嵐隼士/川村陽介/尾上寛之/村川絵梨/山本裕典/石田卓也/天野ひろゆき/能世あんな/平山広行/森山来次/鳥羽潤/勝野洋/武田航平/平泉成/平田満/渡部篤郎/綾瀬はるか/三浦大輔/浅野和之/吹石一恵/大杉蓮/伊武雅刀
- 【監督】平川雄一朗
- 【企画プロデュース】石丸彰彦
- 【プロデューサー】佐藤善宏/東信弘/津留正明/秋山真人
- 【原作】森田まさのり『ROOKIES』
- 【脚本】いずみ吉紘
- 【主題歌】「遥か」GReeeeN
- 【音楽】羽毛田丈史/高見優
- 【制作統括】加藤嘉一
- 【エグゼクティブプロデューサー】濱名一哉
- 【音楽プロデューサー】志田博英
- 【撮影】斑目重友
- 【“B”カメラ】高原晃一郎
- 【照明】川里一幸
- 【特機】赤澤大介
- 【ビデオエンジニア】中村寿昌
- 【VFXスーパーバイザー】中村淳
- 【美術】永田周太郎
- 【美術制作】小林民雄
- 【装飾】長房淳
- 【録音】金澤康雄
- 【記録】福寿香里
- 【編集】大野昌寛
- 【ラインプロデューサー】鈴木嘉弘
- 【製作担当】中川真吾
- 【助監督】中前勇児
- 【製作】「ROOKIES~卒業~」製作委員会(TBS/講談社/東宝/S・D・P/ケイ ファクトリー/毎日放送/アミューズ/ホリプロ/ワタナベエンターテインメント/中部日本放送/RKB毎日放送/北海道放送/ヤフー・ジャパン)
- 【製作プロダクション】東宝 映像制作部
- 【配給】東宝
- 【日本公開】2009年
- 【製作年】2009年
- 【製作国】日本
- 【上映時間】137分
- 【公式サイト】http://rookies-movie.jp/
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