« 【コラム】新子に会いに、進路を西に | メイン | 【コラム】『マイマイ新子と千年の魔法』が捉えた世界のカタチ~アバターは青い金魚の夢を見るか? »

2010年1 月12日 (火曜日)

【コラム】『マイマイ新子と千年の魔法』 on 清水

 前回のエントリーからの続き。
 清水から無事帰還しました。

 宿泊した激安カプセルホテルからMOVIX清水までは歩けない距離ではなかったが、初めて行く場所だったので、前泊までしたのに朝一から迷子になってはシャレにならないと、行きは念のためタクシーを使った。
 が、運転手に「MOVIX清水まで」と伝えてもそんなところ知らないという。そんなバカなと焦りつつ映画館だと伝えたら、「清水の映画館はそこにしか無いから“たぶん”ドリームプラザだろう」と言われた。この言葉にもつい不安になって、慌てて携帯から自分のまとめた『マイマイ新子と千年の魔法』映画館リストで住所を確認する羽目に。これから観る人のためにとまとめたリストが、まさかこんな形で役に立つとは。
 おまけに最初の判断は的を射ていて、駅の向きを勘違いしていたために、歩いて向かっていたらホントに迷子になるところだった(汗;

 出鼻をくじかれた感じだったが、なんとか9:30からの上映の30分前に現地に到着。
 嬉しい誤算は今日がメンズデーで1000円だったこと。
 さらに入場者プレゼントとしてマイマイエコバッグも貰えた!
 最初に新宿ピカデリーで観た時は公開からすでに二週間経っており、もはや手に入らないと思っていたので、これは嬉しいサプライズ。
 朝一の上映は208席の9番シアターで、観客は家族連れやら含めて20人くらいはいたかなぁ。

 昼前にこの一回目の上映が終わって、お昼御飯。
 地方と言えば地元料理ということで、MOVIX清水の入っているエスパルスドリームプラザの「清水すし横丁」で、地元の海産物いっぱいの海鮮丼を腹づつみ。
 本日二回目の18:50からの『マイマイ新子と千年の魔法』までには、まだかなり時間があったので、これも観たかった『釣りバカ日誌20 ファイナル』を午後から鑑賞。
 うまく立ち回ればもう一本観られたけれど、せっかく遠方まで来たんだから辺りの散策もしたかったので、無理はせず。

 エスパルスドリームプラザには、清水の地元漫画『ちびまる子ちゃん』のミュージアム「ちびまる子ちゃんランド」も入ってる。
 ちなみに自分は何年か前に放映された『ちびまる子ちゃん』の実写版スペシャルドラマに携わっていて、そのときのまるちゃん役が『マイマイ新子と千年の魔法』で諾子の声を当てた森迫永依ちゃん、まるちゃんのお姉ちゃん役が新子の福田麻由子ちゃん、と、実はなんだか縁がある。こんなのところにも『マイマイ新子と千年の魔法』との運命を感じちゃうのよね。
 「ちびまる子ちゃんランド」を覗くと、マイマイ新子の世界とは時代がずれるが、やはり懐かしい昭和の空気を感じることができますよ。
 それにしても、まるちゃんと新子がともに同い年の小学三年生ということに気付いてちょっと驚いた。かなり雰囲気が違うのは作者の作風のせいか、それとも舞台とする時代の違いのせいなのか。

 さていよいよ18:50から本日2回目の『マイマイ新子と千年の魔法』鑑賞。
 この回は残念ながらマイマイエコバッグは貰えなかった。もう一つ手に入ると期待していたのに(笑)。用意されていた数がはけちゃったのか、夜の回には配っていないのかはわからないけど。

 夜の回のスクリーンはなんと424席を誇るMOVIX清水最大の3番シアター。なのに、観客は朝一よりもさらに少ない10人強しかいなかった。オラ哀しいぞ。まあ、その代わり席は好きに選び放題だった。
 そしてなにより、新宿ピカデリーでも経験できなかった大スクリーンがイイ。

 実は朝の9番シアターでの上映は、(苦情を言うほどじゃなかったけれど)ややピンぼけで、明るさもちょっと暗かったの。それがこの3番シアターでの上映はピントはドンピシャ、明るさも充分。おまけに広いせいか、音響の響きもこれまでとまるで違う。
 しかもど真ん中の特等席で鑑賞できて、昨日からの強行でやや疲れが出始めていたのに、その大迫力にいきなり目が冴えた。
 この場に集った観客も、人数は少なかったとはいえ、要所要所で笑いが起き、後半は涙に鼻をすする音も聞こえて、これぞ映画館、みんなで鑑賞する醍醐味に満ちたもの。
 実はこの回の鑑賞で、自分は通算10回目の『マイマイ新子と千年の魔法』だったんだけど、これまでの鑑賞環境で一番素晴らしかったと断言できる。電車を何度も乗り継ぎ、数時間掛けて清水まで行った甲斐があったわ。

 ただ残念ながらこの素晴らしい3番シアターでの上映は今日が最後の模様。
 こんだけ客の入りが悪いとそれも仕方ないんだろうけど。

 静岡県にお住まいの皆さん、明日からはMOVIX清水でも小さい箱に移っちゃうけど、それでも、席確保が難しい東京のファンからしたら、かなりうらやましい環境なんですよ。
 ましてや地元での上映が無くて指をくわえて評判を聞くしかない人たちにとっては、言わずもがな。
 また、東京にお住まいの方も、例えば新宿基点に考えると、始発で出掛ければ新幹線を使わずとも朝一の『マイマイ新子と千年の魔法』に間に合うし、夕方からの上映を観終わってから終電までに帰ることも可能なんです。
 MOVIX清水の入っているエスパルスドリームプラザ内だけでも「清水すし横丁」や「ちびまる子ちゃんランド」、表には駿河湾や富士山を臨む観覧車「ドリームスカイ」、と、映画以外の愉しみも多い清水まで日帰り旅行を兼ねての『マイマイ新子と千年の魔法』、いかがですか?

関連 - Relation

コメント (7)

はじめまして。「マイマイ」遠征お疲れ様です。

「ちびまる子」は90年代片渕監督も演出・絵コンテでよく参加されてたんですよ。あと同時期には「マイマイ新子」と同じマッドハウス作品の「あずきちゃん」なんかも。
ガーリーな日常芝居はホントお得意って感じですね。

初めまして。お疲れさまでした。静岡市民です。
いやいや。ほんとに。その通り、いい場所です。

自分は、友人から進められて、清水の1回目を。
殆ど全く前情報の無いままに家族で見ています。
感動しました。と、同時に、明るくなった時に、
そこにいる人数の少なさに、なんか涙が出て…。

MOVIX清水は、車で行っても2時間迄無料。
観賞券を含むレシート3千円で更に1時間無料!
三人で行けば、確実に3時間は無料になるわけ。
色々と遊んでも、追加は1時間200と安いっ!
近くにはABCマートもユニクロもあったりと、
買い物だってできるわけです。いいとこですよ。
いやいや。ほんとに。ぜひとも、見てください。

◆zapoさん
はじめまして、こんにちは。
そうか、ちびまる子ちゃんと片渕監督にも密接なつながりがあったのか。
新子にもまるちゃんにも、ガーリーな描写にしびれるモノがありますものね。
片渕監督個人についてはほとんど何も知らない状態なので、意外な縁に驚きました。

◆ですさん
はじめまして。
一日限りの清水遠征はなかなか充実したものになりました。
全国的に見ても貴重な上映なんですから、もっとお客さんに入って欲しいです。
車があれば近くには三保の松原なんかもあったりして、観光地巡りだって出来る好立地な映画館ですものね。
残り10日間。出来る限りPRしたいところです。

清水までお疲れ様でした。本作の評判を聞き、何と!!!ホームグラウンドのMOVIX清水で、しかも同シネコンのトップ3のスクリーンで上映があると知って、早速無理矢理妻と11歳の娘を連れて観て来ました。こんな素晴らしい映画が東京で48席の映画館でのみ上映だなんてひどいですね。それに比べ清水の大英断!とは言え、カールじいさんの上映前と、昼間さんざんワンピース上映した後の空き時間と言うのが正解かと。最大規模の3番を、ワンピースが占領してるのが結果として幸いしたような。貴殿が観た前日の朝の回だったのですが、観客は私たち3名を含め5名!娘も、以前から3丁目の夕日シリーズやフラガール、河童のクゥあたりを見せていたこともあり、しっかり理解し泣いていました。トトロで育った影響もあるでしょう。そう考えると、今の子供達にも受けると思うし、大人にも是非見てもらいと思います。しかし、清水の地が本作とちびまる子で繋がってるのはウッカリしてた!!

◆オサムシさん
コメントありがとうございます。
このマイマイ新子、いわゆる「泣ける(泣かせる)映画」ではないようにも思うのですが、不思議な魅力を持っていますよね。
この映画で泣ける娘さんて、若いのになんて素晴らしい感性をお持ちなんでしょう。
MOVIX清水さんには、マイマイ新子が観られる東京から一番近いシネコンとして、ここでいっそ仕掛けて欲しいものです。
「新子とまるちゃんに会える清水にいらっしゃい」とか、どうかいね?(^^)

結局私も清水まで遠征して見に行っちゃいました。

それとエコバッグですが、改札の下のカゴにいっぱい残ってました。
それを指摘したらくれました。たぶん夜間の係員が配り忘れているん
だろうと思います。
最初のロードショーを千葉で見たとき最終日前日でも、幸か不幸か2個目
もらえたので、すぐにはなくならないだろうとは思っていました。
清水に限らず、シネコンの場合残ってる可能性があるので、これから見る
人はぜひ係員に、「エコバッグありますか?」と確かめてみたほうがいいですね。

◆zapoさん
まだあったんですか!>エコバッグ
まあ、自分はひとつ手に入ったのでかまわないんですが、これから観る方にはちゃんと行き渡って欲しいものです。
今日、ついに阿佐ヶ谷に行ったのですが、やっぱり都内でももっと広いところで観れるようになって欲しいですね。
コメントありがとうございました。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック (1)

この記事のトラックバックURL: ※承認制
http://www.typepad.com/services/trackback/6a0128762d7a9d970c012876c70d5e970c

この記事へのトラックバック一覧: 【コラム】『マイマイ新子と千年の魔法』 on 清水:

» 【「マイマイ新子と千年の魔法」は素晴らしいの巻( 6)】 (【です☆です】φ(.. ))
『マイマイ新子と千年の魔法』を見てきましたよ。 一応、言いますと、暇で暇で、しょうがなくてね、 あぁ…映画でも見に行くかなぁ…じゃないからね。 よしっ!ここまで出来りゃ、明日は大丈夫だろっ! よく頑張ったぞっ!俺っ!上出来っ!上出来だっ! おしっ!あとは突発的なトラブルが無きゃOKだ! 神様お願いしますっ!今日はなんもないままでっ! …よしゃ!いけるっ!映画見にいけるよっ!です。 かなりの努力してみました。40歳のおっさんが。 映画を見るために、なりふり構わず頑張りました。 まぁ、報いかと... [続きを読む]

このページについて - About This Page

  •  『未完の映画評』は、映像業界で働く現役現場製作スタッフかみぃによる個人的な映画サイトです。
     “自戒としての映画批評”と銘打ち、映画館まで足を運んで観た劇場公開最新作の批評・感想・レビューをメインに、リアルタイムに進行する製作日誌、映画にとどまらない業界全般にまつわる雑談・裏話なども掲載しています。
     詳しくはこのサイトについてをご覧ください。

最近のコメント - Comments

2012年度 満足度評価 - Rating 2012

  • 2011年12月11日(日)~ 公開作品
  • ★★★★★ ≒ 溺愛
  • ★★★★☆ ≒ 秀逸
    | 最強のふたり | おおかみこどもの雨と雪 | アーティスト |
  • ★★★★ ≒ 満悦
    | 崖っぷちの男 | 捜査官X |
  • ★★★☆ ≒ 良好
    | 映画 ひみつのアッコちゃん | HOME 愛しの座敷わらし | バトルシップ | ドラゴン・タトゥーの女 |
  • ★★★ ≒ なかなか
    | トータル・リコール | 幸せへのキセキ | テルマエ・ロマエ | ももへの手紙 |
  • ★★☆ ≒ まあまあ
    | アベンジャーズ | ダークナイト ライジング | BRAVE HEARTS 海猿 | 臨場 劇場版 | 外事警察~その男に騙されるな | ブライズメイズ~史上最悪のウェディングプラン | ライアーゲーム-再生- | はやぶさ 遙かなる帰還 |
  • ★★ ≒ いまいち
    | エイトレンジャー | Another アナザー | ヘルタースケルター | ダーク・シャドウ |
  • ★☆ ≒ つまらん
    | Black&White/ブラック&ホワイト |
  • ★ ≒ ダメダメ
    | プロメテウス | 幸せの教室 |
  • ☆ ≒ ふざけんな
    |

最近のつぶやき - Twitter