映画評 - Reviews

2010年3 月15日 (月曜日)

【映画評】ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ (2010)

プレイヤーたちの騙し合いが見物の、戸田恵梨香、松田翔太主演人気テレビシリーズ『ライアーゲーム』完結編の劇場版。

【満足度:★☆】 (鑑賞日:2010/03/10)

 セカンド・シーズンまで放映されたフジテレビの人気テレビドラマ『ライアーゲーム』の映画化。タイトル通り本作でファイナルとなる。
 完全にドラマファン向けの完結編でした。

 プレイヤーたちが大金を賭けて騙し合う「ライアーゲーム」。
 ファイナルステージへの進出を辞退して普段の生活に戻っていた“バカ正直のナオ”こと神崎直(戸田恵梨香)だったが、ライアーゲーム事務局の谷村光男(渡辺いっけい)からあらためてファイナルステージへ招待される。
 このままでは直がファイナルステージを託した天才詐欺師・秋山深一(松田翔太)が負けてしまうという谷村の言葉に心動かされ、直は参加を決意、ファイナルステージが行われる孤島へと向かう。
 そこで待っていたのは、参加者みんなが信じ合えば全員が勝てるという「エデンの園ゲーム」だったが…。

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2010年3 月14日 (日曜日)

【映画評】時をかける少女 (2010)

幾度となく映像化された名作青春SFをアニメ版の主人公を演じた仲里依紗主演の実写で映画化。

【満足度:★★★☆】 (鑑賞日:2010/03/13)

 細田守監督による傑作アニメ映画『時をかける少女』(2006年)の主人公・真琴の声を演じた仲里依紗を主演に迎えての再実写化ということで、話題性は充分。
 逆にそのあざといキャスティングに出来を心配したが、なかなか頑張った方ではなかろうか。

 薬学者・芳山和子(安田成美)は、本来の研究とは別に、プライベートである研究をしていた。
 彼女が女手ひとつで育てる高校生の娘・ひかり(仲里依紗)が彼女の勤める大学に合格し、喜びを分かち合うふたり。
 そんなある日、和子のもとに幼なじみの浅倉吾朗(勝村政信)が一枚の写真とラベンダーの花を届ける。その写真には中学生時代の和子と見知らぬ男子学生が並んで写っていた。
 和子にある記憶がよぎった矢先、彼女は交通事故に遭ってしまう。
 命には別状なかったものの昏睡状態に陥る和子。悲しみに暮れるひかりの目の前で一瞬だけ意識を取り戻した和子が、ひかりにあることを託す。
 ひかりは母親の願いを叶えるべく和子の研究室に。和子が研究していたのはタイム・リープ(時間跳躍)をする薬だった。その薬を一気に飲み干すひかり。目指す先は和子が中学生だった1972年4月、土曜日の理科実験室。一緒に写真に写っていた少年・深町一夫を捜すために。
 しかしひかりのうっかりミスで、行き着いたのは1974年の2月。そこには溝呂木亮太(中尾明慶)という大学生がいた…。

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2010年1 月17日 (日曜日)

【映画評】BANDAGE バンデイジ (2010)

バンドブームまっただ中の1990年代を舞台に、音楽を通じて心通わす淡い恋愛模様と青春の葛藤を爽やかに描き出した音楽青春映画。

【満足度:★★★★】 (鑑賞日:2010/01/16)

 単なるアイドル映画だろうと地雷覚悟で観たんだが、これがなかなか侮れない心地いい快作だった。

 バンドブームさなかの1990年代初頭、普通の女子高生アサコ(北乃きい)は親友のハルミ(杏)からとあるロックバンドのCDを受け取る。それがアサコとロックバンドLANDS(ランズ)との出会いだった。
 高校を辞めたハルミからLANDSのライブに誘われたアサコは、ひょんなことから二人してバックステージに忍び込むことに。そこでLANDSのボーカル・ナツ(赤西仁)と知り合うが…。

 プロデューサーとしても独自のカラーを発揮した良作を連発する岩井俊二のもと、音楽プロデューサーとして知られる小林武史が本作で初監督を務める。

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2010年1 月 4日 (月曜日)

【映画評】パブリック・エネミーズ (2009)

大恐慌時代のアメリカに名を轟かせた伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーの愛の行く末。

【満足度:★】 (鑑賞日:2009/12/29)

 伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーの実話に基づいたラブストーリー。
 歴史に名を残すアウトローを演じるのはジョニー・デップ。監督は、『ヒート』(1995年)、『コラテラル』(2004年)のマイケル・マン。
 ジョニー・デップは格好いいが、捜査局との駆け引き、愛の末路、いずれも消化不良な印象で、どうにもノれない。

 大恐慌時代のアメリカ。独自の美学で鮮やかに銀行のカネを奪っていくギャング、ジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)一味は、わが世の春を謳歌していた。
 ある日、デリンジャーはシカゴのバーで、美女ビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)と出逢う。一目で気に入ったデリンジャーは、すぐさまビリーを口説きに掛かるが…。

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2010年1 月 2日 (土曜日)

【映画評】のだめカンタービレ 最終楽章 前編 (2009)

パリを舞台にのだめと千秋が奮闘する、人気テレビドラマ『のだめカンタービレ』の劇場版前編。

【満足度:★★】 (鑑賞日:2009/12/31)

 上野樹里&玉木宏主演で人気を博したテレビドラマ『のだめカンタービレ』を映画化した完結編、その前編。
 ドラマ版はおろか、二ノ宮知子による原作コミック、アニメ版も未見での鑑賞。
 音楽モノのコメディとしてほどほど楽しめはしたが…。

 国際指揮者コンクールで優勝した千秋真一(玉木宏)は、パリの老舗ルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者として指名された。
 しかし、その歴史あるマルレ・オケの栄光も今や昔、資金不足で団員は次々と辞め、残された団員の練習もままならない駄目オーケストラと化していた。
 一方、パリ国立高等音楽院コンセルヴァトワールに通う“のだめ”こと野田恵(上野樹里)は進級試験に向けて練習に余念がない。
 マルレ・オケの指揮者としての千秋の初舞台の日、のだめらが見守る中、不安な公演は始まる…。

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2009年12 月30日 (水曜日)

【映画評】よなよなペンギン (2009)

空を飛ぶことを夢見るペンギン好き少女ココが、闇の帝王ブッカ・ブーの恐怖にさらされたゴブリン村を助けるために大活躍するメルヘンチックな冒険ファンタジー。

【満足度:★★★☆】 (鑑賞日:2009/12/29)

 おもちゃ箱をひっくり返したような愉しさに満ちたフル3D-CGアニメーション。
 内容的には子ども向け絵本そのもの。しかし、日仏合作によるファンタジックで無国籍な世界観、独特の手触りを感じさせるCGアニメと、見所も多い。
 演出は劇場版『銀河鉄道999』(1979年)、『幻魔大戦』(1983年)、『メトロポリス』(2001年)などで知られる大ベテラン・りんたろう監督。

 今は天国に行ってしまったお父さん(声:高橋ジョージ)に買ってもらったペンギンのコートを着て、“夜な夜な”夜の散歩を楽しんでいるココ(声:森迫永依)は、空を飛ぶことを夢見る女の子。
 ココはある晩、空から落ちてきた金色の羽を拾う。彼女はそれを、ほほの怪我を「ちちんぷいぷい」と不思議な力で治してくれた友だちのじい(声:柄本明)にプレゼントする。
 そんなココは、ひょんなことからゴブリンの子どもチャリー(声:田中麗奈)によってゴブリン村に招待された。
 ゴブリン村は今、村を支配しようとする闇の帝王ブッカ・ブー(声:田中裕二)の恐怖にさらされているのだ。
 ココを村の危機を救う勇者“飛べない鳥”と思い込んで歓喜するゴブリンたちを前に戸惑うココ。そこに自称“ブッカ・ブーの家来No.1”のザミー(声:太田光)が現れて…。

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2009年12 月26日 (土曜日)

【映画評】アバター [3D] (2009)

アバター (ジェームズ・キャメロン 監督) [DVD]

地球から遥か離れた惑星パンドラを舞台に描かれる、異文化交流アクション超大作。

【満足度:★★★★】 (鑑賞日:2009/12/25)

 『ターミネーター』(1984年)、『タイタニック』(1997年)のジェームズ・キャメロン監督、12年ぶりの新作。
 「野生の王国~衛星パンドラ編」てな感じの壮大なSFアドベンチャー巨編。
  緻密な考証と精細なCGで作り上げられた架空の世界観、息を呑む美しい映像は必見。ただ、本格SFとしては今一歩。

 戦闘での負傷のため車椅子での生活を余儀なくされている元海兵隊員のジョイク・サミー(サム・ワーシントン)は、事故で亡くなった双子の兄の科学者トミーの代わりにあるプロジェクトに参加するため、地球から5光年離れた惑星を周回する惑星パンドラへ向かう。
 宇宙船での約6年にわたる人工冬眠の末にたどり着いたその星パンドラは地球によく似た環境だったが、その大気は地球人には適合せず、酸素マスクなしでは数分で命を落とすようなところで、この星を覆うジャングルにはどう猛な動物たちが生息している。
 地球人たちはこの星に存在する貴重な鉱石“アンオブタニウム”を手に入れるため、鉱山の上に集落を作っている青い肌をした原住民“ナヴィ”の一族を立ち退かせようしていた。
 ジェイクに与えられた任務は、ナヴィと人間とのDNAを掛け合わせた肉体“アバター”と意識をリンクさせ、アバターを遠隔操作する“ドライバー”となること。同じDNAを持つ兄トミーの代役としてリンクに成功したジェイクは、自由に走り回れる新しい身体に喜びを隠さなかった。
 ある日、この星の植物を研究している科学者グレース(シガーニー・ウィーバー)、ノーム(ジョエル・デヴィッド・ムーア)らを警護してジャングルに入ったジェイクは、思わぬ事故で一行からはぐれてしまう。単身ジャングルに置き去りとなってしまった彼は、夜の闇の中で獣の群れに襲われていたところを原住民ナヴィの族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられるのだが…。

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2009年12 月20日 (日曜日)

【映画評】映画 レイトン教授と永遠の歌姫 THE ETERNAL DIVA (2009)

大人気の推理ゲーム「レイトン教授」シリーズを映画化した、“永遠の命”の謎を巡って繰り広げられる謎解き大冒険。

【満足度:★★☆】 (鑑賞日:2009/12/19)

 大ヒット謎解きゲーム「レイトン教授」シリーズ、初の映画化。
 単独のアニメ映画としては辛口にならざるを得ないが、ゲームファンは納得の、親子連れの鑑賞にはもってこいの愉しい作品となっているんじゃなかろうか。

 イギリスの考古学者・レイトン教授(声:大泉洋)は数多くの不可解な謎を解明してきたロンドン一の謎解き英国紳士。
 レイトン教授宛ての手紙を整理していた自称“レイトン教授の一番弟子”ルーク(声:堀北真希)は、レイトン教授のかつての教え子、オペラ歌手のジェニス(声:水樹奈々)からの手紙を見つける。
 一年前に病気で亡くなったはずのジェニスの親友・ミリーナ(声:折笠富美子)が、7歳の少女の姿となってジェニスの前に現れたというのだ。自分をミリーナだと言うその女の子(声:諸星すみれ)は、確かにジェニスとミリーナしか知らない秘密を知っている。驚くジェニスに少女ミリーナは言う、自分は“永遠の命”を手に入れたのだと。
 レイトン教授の助手・レミ(声:相武紗季)の調べによって、今ロンドンではミリーナと同じような事象が頻発していることが判明する。そして“永遠の命”を巡って謎の組織が暗躍しているらしいことも。
 レイトン教授とルークはこの謎を解明すべく、ジェニスがヒロイン役として出演するオペラ『永遠の王国』の行われるクラウン・ペトーネ劇場へ駆けつけた。伝説の不老不死の王国“アンブロシア”を題材としたそのオペラの作者オズロ・ウィスラー(声:家弓家正)こそが、ミリーナの父親なのだ。
 かくして、オペラの終演後、突如舞台に現れた仮面の男(声:渡部篤郎)が“永遠の命”を賭けた謎解きゲームの開始を宣言するのだった…。

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2009年12 月13日 (日曜日)

【映画評】大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE (2009)

ウルトラマンの故郷“光の国”が悪のウルトラマン、ベリアルの反乱によって壊滅の危機に陥る劇場版ウルトラマン最新作。

【満足度:★★★】 (鑑賞日:2009/12/12)

 ウルトラマンの故郷M78星雲、光の国を舞台とし、100体もの怪獣を操る史上初の悪のウルトラマン・ウルトラマンベリアルが登場、さらに新ヒーロー・ウルトラマンゼロも誕生、と、話題に事欠かない今年の劇場版ウルトラマン。
 知る人ぞ知る日本の戦隊ものを現地の俳優を使ったドラマパートと組み合わせて再編集した海外ドラマ「パワーレンジャー」シリーズの坂本浩一が、日本の映画で初監督を務めた。

 惑星アルファまで怪獣ベムラーを追ってきたウルトラマンメビウスは激闘の末、ベムラーを倒す。
 一方その頃、宇宙の支配をもくろむザラブ星人が、光の国にある宇宙牢獄に投獄されていた最強最悪のウルトラマン、ベリアルを蘇らせる。が、その思惑とは裏腹にザラブ星人はベリアルによって倒されてしまう。
 ベリアル復活を察知した宇宙警備隊のウルトラ戦士たちはただちに駆けつけるが、百戦錬磨のウルトラ戦士をも凌駕するパワーを秘めたベリアルの前にもろくも敗れ去る。
 ベリアルはさらなる力を得るため、光の国のエネルギー源、プラズマスパークタワーを目指すのだった。
 今、光の国は、最悪の危機に直面していた…。

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2009年12 月 7日 (月曜日)

【映画評】カールじいさんの空飛ぶ家 [3D] (2009)

愛する妻に先立たれたカールじいさんが、風船で家ごと空に飛び出していく、ハートウォーミングな冒険活劇。

【満足度:★☆】 (鑑賞日:2009/12/06)

 かなり前から話題になっていたし、ハズレなしのディズニー・ピクサーだしってことで、この冬一番の期待作と意気込んで観に行ったんだが、期待はずれどころじゃなくつまらなかった。そりゃもう、びっくりするぐらい。
 期待しすぎたのかもしれないけれど、つい最近、世紀の大傑作『マイマイ新子と千年の魔法』(2009年、監督:片渕須直)を観たばかりってのもあるかもしれないけれど、それにしても、なぁ。

 冒険好きの少年カール・フレドリクセン(声:ジェレミー・レアリー)は通りがかった空き家で、そこを秘密基地にしているやはり冒険好きのやんちゃ少女エリー(声:エリー・ドクター)と出逢う。
 やがて時は経ち、カールとエリーは晴れて結婚。出会いの場であった“秘密基地”を新居とし、幸せな結婚生活を送るのだった。
 さらに時は経ち、長年苦楽を共に過ごしたエリーは他界。家の周辺は次々と土地開発が進む中、ひとりぼっちとなった老人カール(声:エド・アズナー)は頑なに立ち退きを拒否していた。
 だが、ひょんな事故からカールは強制的に老人ホームに移らなくてはならなくなってしまう。
 いよいよ老人ホームの職員が迎えに来たその日、しかしカールは、思い出のいっぱい詰まったその家に無数の風船を付け、あろうことか家ごと空に旅立った。亡きエリーとの果たせなかった約束を叶えるために…。

 日本語字幕の3D版で鑑賞。

 以降、ネタバレはしていませんが、かなり辛辣な辛口トークが続きます。
 この映画を愉しめた方、ディズニー・ピクサーLOVEな方は気分を害する恐れがありますので、続きは読まない方がよろしいかと思います。
 ちなみに、他のレビューサイト、感想ブログで筆者ほど辛口に批評しているところは見かけませんでしたので、かなり特殊な感想だと思っていただいてけっこうです。

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  •  『未完の映画評』は、映像業界で働く現役現場製作スタッフかみぃによる個人的な映画サイトです。
     “自戒としての映画批評”と銘打ち、映画館まで足を運んで観た劇場公開最新作の批評・感想・レビューをメインに、リアルタイムに進行する製作日誌、映画にとどまらない業界全般にまつわる雑談・裏話なども掲載しています。
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